出産後の抜け毛の原因は?子供を産むと薄毛になる?

2018年7月4日

妊娠後期になると女性ホルモンの分泌が増え抜け毛が減少しますが、出産後ホルモンの分泌が妊娠前の状態に戻ると妊娠中に抜けなかった毛が大量に抜けます。また経口避妊を服用していても同じことが起こりますが、ある期間が過ぎると抜け毛が減るので心配する必要はありません。




産後の抜け毛の原因は? 子供を産むと薄毛になる?

「産後の抜け毛」の原因は?

「出産後に髪がどっさり抜けた!」という経験を持つ人は多くいます。原因は、出産に伴う、女性ホルモンの変化にあるといわれています。出産中はエストロゲンやプロゲステロンという女性ホルモンが増加しますが、出産後減少することで抜け毛が起こると言われています。ただホルモンの影響だけでなく、産後の抜け毛を増長する要因にはいくつかあります。


一つ目は、抜け毛自体へのストレスです。驚くほどの抜け毛の量に「いつまで抜け毛が続くのだろう……」と、不安になってしまう人も多いはずです。こうした抜け毛によるストレスが、さらに抜け毛を進行させている可能性があります。


二つ目の原因は、慣れない子育てによる、ストレスや睡眠不足です。多くのママが数時間おきの授乳で、睡眠不足になってしまいます。日々の育児で蓄積するストレスや疲労によって、体や頭皮の血の巡りは滞り、抜け毛がなかなか解消されません。



産後の抜け毛はいつからいつまで?

産後抜け毛は、通常、産後2〜3か月後から発症するといわれています。その後、半年も経つと抜け毛が改善される人もいれば、長い人で1年ぐらいその状態が続いてしまうこともあります。


そこで、少しでも抜け毛に対するストレスを軽減するため、基本的なヘアサイクルを知っておくことも大切です。産後に抜け毛が気になっても、一定のサイクルでまた生えてくることがわかれば、大きなストレスを感じることがなくなるからです。


・成長期(髪の毛が生える時期)2〜6年
毛母細胞分裂が活発で、毛球部で毛がどんどん製造される期間。毛量全体の85〜90%が成長期の段階にあるといわれています。


・退行期(髪の毛が抜ける時期)2〜3週間
成長期を終えた毛は、退行期に移行します。このステージに入ると、毛母細胞の細胞分裂が衰え、髪の毛の色を決定する色素細胞の活動も弱まります。


・休止期(髪の毛が生えるまでの休みの時期)2〜3カ月
毛母細胞の分裂が止まり、髪の毛の製造がストップします。成長期に移行する前に、古い髪の毛は抜け落ちます。


妊娠後期になると女性ホルモンが増加するため、ほとんどの髪の毛が成長期を維持し続けます。ですが、出産をするとホルモンバランスが激変します。成長期だった髪の毛は一気に休止期へ入り、毛が抜け出すといわれています。これが、産後抜け毛の仕組みです。



産後の抜け毛対策にはどんな方法がある?

産後抜け毛には、ホルモンバランスや健康状態が大きく関係しています。少しでも早く解消するための方法を、ご紹介します。


・規則正しい生活リズムを整える
早寝早起き、決まった時間に食事を摂るなど、規則正しい生活でホルモンバランスを整えましょう。


・質のよい睡眠を多く取る
睡眠中に分泌される「成長ホルモン」は髪の成長も促します。「成長ホルモン」の分泌を促すには、質のいい睡眠が必須です。周囲の協力を得ながら、なるべく睡眠がとれる環境を作りましょう。


・適度な運動でストレスを発散
産後は慣れない子育てで、ストレスはMAXになります。ストレスをためすぎると、ホルモンバランスが乱れ、産後抜け毛はいつまでも解消されません。ストレスを発散するために、赤ちゃんと一緒にストレッチやウォーキングをしてみてはいかがでしょうか。有酸素運動は、頭皮の血流改善にも役立つでしょう。


 

・食事の摂り方
肥満になると、体や頭皮の血流が滞ってしまいます。肥満対策のために、ゆっくりかんで食べ、また、夜22時までには食事を済ませるよう心がけましょう。


・髪の毛の洗い方
頭皮を健やかに保つことが、抜け毛対策には必要です。そこで、頭皮にやさしいシャンプーの仕方やすすぎ残しがないか、自身のシャンプーを見直すことも大切です。また、頭皮環境を改善するために、市販されている育毛剤を活用するのも一つの手でしょう。


産後に抜け毛になると、はじめての経験で驚き、不安が募ってしまいます。その不安がストレスとなり、さらに抜け毛を加速させる要因になってしまうこともあります。


しかし、産後抜け毛は時間が経てば、解消されるケースがほとんどです。生活のリズムを整えて、過度に心配せず、気長に対策することが大切です。


記事初回公開日: 2015年6月25日

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