「抜け毛がひどい……」一日に抜ける髪の毛の平均本数は?

2019年5月13日

目次:

■髪の毛の本数は平均するとおよそ10万本

■髪の毛は1日で平均0.35mm伸び、1ヶ月で約1cm伸びる

■そのシャンプーの成分は合っている?

■髪の毛はどんな成分で構成されている?

■1日に抜ける本数と生え変わる周期

■生え際タイプ、頭頂部タイプなど薄毛別の育毛対策とは

■まとめ



枕を見たら、たくさんの抜け毛を発見。ヘアセットをしていたら、心なしか髪のボリュームがなくなってきた気が。抜け毛が目立ってくると、このまま薄毛になってしまうのではないか、と不安になることがあります。しかし、髪の毛は毎日抜けるのが普通で、多少の抜け毛なら全く気にする必要はありません。では、一般的にはどのくらいの髪の毛の本数が1日で抜けるものなのでしょうか? 抜け毛の基本について学んでみましょう。


■髪の毛の本数は平均するとおよそ10万本


私たちの頭にはどのくらいの本数の髪の毛が生えているのでしょうか? 気になっても一本一本数えるわけにはいきませんよね。人種によって多少の違いはあるものの、成人の頭皮には約4万個の毛穴があると言われています。そしてひとつの毛穴から2〜3本の毛が生えているのが普通です。したがって、私たちの頭には約10万本の髪の毛が生えていることになります。なお、毛穴やその中に存在する毛包という髪を包み込むようにして様々な働きをしている器官の数は、年齢による増減はなく、いつまでも変わりません。



■髪の毛は1日で平均0.35mm伸び、1ヶ月で約1cm伸びる


髪の毛は1日でいったいどれくらい伸びているのでしょう?かなり個人差があると言われていますが、日本人の平均は1日に約0.35mm、3日で1mm、そして1ヶ月では約1cm伸びると考えられています。また髪の毛が成長しやすい時間帯は夜22時頃から深夜2時頃とされており、この時間帯に寝ていない人、あるいはリラックスした生活を保つことができていない場合、髪の成長に悪影響を及ぼす可能性があると言われています。



■そのシャンプーの成分は合っている?


誤った認識を持っている人も多いのですが、シャンプーというのは髪を洗うのではなく、頭皮を洗うのが本来の目的です。髪自体に埃やゴミが付着することもありますが、新陳代謝と皮脂分泌が活発な頭皮のほうが汚れやすく、清潔に保つためにも、シャンプーが欠かせません。また同時に自分の頭皮が脂性肌か乾性肌かを知り、自分に合ったシャンプーを選ぶことも大切です。シャンプーは、アミノ酸系、高級アルコール系、石けん系の3種類に分類され、アミノ酸系シャンプーは、頭皮が乾燥ぎみで、皮膚にトラブルのある人に向いています。高級アルコ−ル系シャンプーは、市販のシャンプーの中で最も多いタイプで、洗浄力が高いため、頭皮がオイリーなタイプの人に支持されています。石けん系は、天然成分を原料としているため、頭皮への刺激も少ないという特徴がある一方で、洗った後に髪のパサつきやキシみが出やすいため、ロングヘアの人には不向きと言われています



■髪の毛はどんな成分で構成されている?


髪の毛は、どのような成分で構成されているか、ご存じでしょうか? 髪は外側から「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」の3層に分けることができます。一番外側にある「キューティクル」は、硬いタンパク質が主成分で、半透明の平たいうろこ状のものが4〜10枚重なり、髪の内部組織を守っています。「メデュラ」は髪の中心部にあり、軟らかなタンパク質が主成分です。そして、3層の真ん中にあるのが「コルテックス」です。髪の最も多くの部分を占めていて、その割合は髪の毛の85〜90%になります。主成分は繊維状のタンパク質で、このタンパク質の脂質や水分量が人それぞれ異なり、その違いが髪質となっています。



■1日に抜ける本数と生え変わる周期



髪の毛には発毛から脱毛までを繰り返すサイクルがあり、毛周期と呼ばれています。毛周期は成長期、退行期、休止期の3つにわけることができますが、女性の場合4〜6年男性で2〜5年で一周するのが一般的です。1日につき100本程度髪の毛が抜けていきますが、その分、毎日新しいものが作られていることになります。


また、季節による抜け毛の周期もあります。秋は抜け毛が増えやすい季節だと言われていますが、一説には夏の強い紫外線を含んだ日差しや、冷房による冷やしすぎなどによって体に受けたダメージが髪にも影響し、秋に現れるのではないかと考えられています。そのため、秋の抜け毛を減らすために、夏は特に体調管理を意識すると良いと言われています。冷房による体の冷やし過ぎを避け、冷たいものの暴飲暴食は控えましょう。


さらに髪や頭皮への紫外線の影響を避けるため、日傘や帽子の利用もおすすめです。髪や頭皮は、紫外線によるダメージを最も受けやすい場所といわれています。紫外線のダメージを受けた頭皮は、新陳代謝が低下して、老化の促進につながる可能性があります。日傘は紫外線カット率が高いものを選び、帽子はつばが広く、頭皮が蒸れない通気性の良いものを選びましょう。



■生え際タイプ、頭頂部タイプなど薄毛別の育毛対策とは


では、薄毛が気になり、育毛をはじめる際にはどのような対策を取れば良いのでしょうか? ここでは薄毛のタイプ別に育毛法をいくつかご紹介します。


「最近自分のおでこが広くなった気がする…」「生え際が後退してきたかもしれない…」そんな生え際から徐々に薄毛が進行してきた人が、手軽にできる育毛法は育毛剤を使うことです。育毛剤の中には、頭皮の血行を良くする成分に加えて、脱毛物質ジヒドロテストステロン(DHT)を抑える成分が含まれている製品があります。そのような育毛剤を使うことで、脱毛の原因を抑えながら、髪の毛の栄養になる成分を補うことができます。生え際の後退を食い止めるのに効果的といわれています。


また、頭頂部やつむじ付近から薄くなっていく人は、男性でも女性でも比較的多くみられる薄毛のタイプです。主な要因は遺伝に起因する男性ホルモンの働きによるものと考えられています。こちらのケースにおいても育毛剤が薄毛対策のひとつです。薬品の種類によっては医師の診察による処方箋が必要なものもあるため、まずは専門的な医療機関に相談すると良いでしょう。同時に食事管理の見直し、睡眠改善や適度な運動などを行うことで、ストレスを軽減させることも重要な改善方法になります。



■まとめ


私たちの頭には約10万本の髪が存在しています。髪には毛周期があり、その毛周期によって抜け落ちるのが自然なことで1日100本程度抜け毛となりますが、毎日新たな髪が成長しているので心配いりません。しかし、血行が悪かったり、髪の毛がべたついていたりすると髪の成長なく影響を与えるかもしれません。また、細くて短い抜け毛は薄毛のサイン。それぞれ対策を考えて、健康的な髪が毎日新しくつくられるようにしましょう。





初回記事公開日 :2018年11月1日

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