ヒゲや体毛が濃い人ほど薄毛になりやすい?

2015年9月1日

ヒゲや体毛が濃い人は薄毛になりやすいという説がありますが、その反対にヒゲや体毛が薄くても薄毛の可能性がないとは限りません。実際には毛髪と体毛に相関関係は無いのです。
ヒゲや体毛が濃い人ほど薄毛になりやすい?

ヒゲが濃い人は髪が薄いとか、体毛が濃い人ほど薄毛になりやすいとなどという人がいますが、こんな説が生まれたのには、2 つの理由が考えられます。


まずひとつは、髪が薄い人はヒゲを伸ばすと目立つということ。薄毛の人とそうでない人と、どちらがヒゲをたくわえる割合が高いかは、総計的なデータがないのでわかりませんが、薄毛の人のヒゲのほうが、印象に残りやすいのは確か。見る人のほうに、「髪が薄いからせめてヒゲでもと思って伸ばしているのか」という意地の悪い視線があるせいなのかもしれません。


そしてもうひとつは、遺伝の項目で触れた脱毛の原因のひとつとなる変質した男性ホルモンが、ヒゲや体毛に関しては、逆に成長を促進する役割を果たすということ。この変質した男性ホルモンは、ある種の男性ホルモンと毛母細胞内の酵素が結合してできるのもので、ジヒドロテストステロン(5α-DHT)と呼ばれる物質です。5α-DHTからの影響が体の部位によってまったく逆の作用を及ぼすことが知られています。おそらくこの作用の違いが、ヒゲや体毛と毛髪の濃さは反比例するという説を定着させたのでしょう。


ここが人間の体の不思議なところで、同じ男性ホルモンが生成されても、部位によってその影響による作用が逆になるのです。その理由は、5α-DHTの影響で体内で生成される「成長因子(グロースファクター)」の違いによるといわれています。もちろん個人差はありますが、DHTの作用により、頭頂部では髪の成長を妨げる成長因子が、逆にヒゲなどでは伸びるのを促進させる成長因子が生成されやすくなります。


しかしながら、どんな人でも必ずDHTが髪とヒゲとに影響を与えるとは限りません。ヒゲや体毛が薄くても、薄毛の可能性はあるのです。

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