頭皮の乾燥対策とは? よくある悩みと原因を元に解説

2020年2月21日

目次:

■乾燥で起きる頭皮の変化

■頭皮が乾燥する原因

■頭皮の乾燥を防ぐ対策方



湿度が大幅に下がって乾燥しやすくなる秋冬。乾燥は肌荒れや風邪など、体のトラブルの原因になりがちです。頭皮もまた、乾燥によっていろいろなトラブルが起こります。そこで、頭皮が乾燥すると頭部にどのような影響が起きるのか、頭皮が乾燥する原因や、生活習慣に取り入れやすい乾燥対策をチェックしていきましょう。


■乾燥で起きる頭皮の変化

寒くなって乾燥する時期に限らず、頭皮の水分量や皮脂量が少なくなると、頭部にさまざまな影響が出てきます。ただし、普段からしっかりケアをすれば、頭皮のトラブルを予防することができるでしょう。頭皮が乾燥する原因や対策を知って、悩みを解決していきましょう。


フケの量が多くなる

頭皮が乾燥すると、フケの量が多くなる場合があります。フケは新陳代謝によって頭皮の表面の老廃物がはがれ落ちたもので、誰にでも出ます。しかし、目立つようなカサカサに乾いたフケが出るなら頭皮環境の悪化も考えられます。


乾燥性のフケは皮脂の分泌が低下し、頭皮の水分・脂分が不足して、角質層の細胞の結びつきが弱くなり、はがれやすくなって出てきます。フケが大量に出てくると髪の成長にまで悪影響が及んでいる可能性もあります。


頭皮がつっぱる

頭皮のみでなく、肌自体が乾燥しやすい人もいるでしょう。洗顔後やお風呂上がりに肌がつっぱったり、ピリピリしたりするのと同じように、頭皮も乾燥するとつっぱった感じが出てきます。皮脂の分泌量が少ないか、皮脂を余分に洗い流しているパターンが考えられます。


髪がパサつく

頭皮の乾燥によって頭皮の血行が悪くなる場合もあります。毛根にある毛乳頭が、毛細血管から運ばれてくる栄養を髪の元となる毛母細胞に供給し、細胞分裂を繰り返すことで毛髪が伸びていきます。髪が一度抜けても再び生えてくるのは、活動が正常に行われているからです。


頭皮の血行が悪いと髪の毛に必要な栄養が供給されないため、髪がやせ細ってパサついたり、艶が出なくなってゴワついたりします。髪がパサついたり、ゴワついたりする場合は、髪の表面を守る「毛小皮(キューティクル)」が傷つき、はがれ落ちていることが多々あります。キューティクルが完全にはがれると、髪の内部がむきだしになり、水分や栄養、色素などが流出して、枝毛や切れ毛といった傷んだ髪になります。


頭皮環境の悪化で薄毛になる場合も

頭皮が乾燥して血行が悪くなると毛髪の成長にも悪影響を及ぼし、抜け毛が増えたり新たに生えてくる毛髪が弱くなったりして、放っておくと薄毛の原因にもつながりかねません。


■頭皮が乾燥する原因

では、頭皮が乾燥する原因はどのようなものがあるのでしょうか。


髪の洗い方や頻度が適切でない

スキンケアの基本が洗顔にあるように、ヘアケアの基本は毎日の洗髪にあります。洗い方に気をつけるだけでなく、シャンプーやトリートメントをしっかりとすすぐのも重要です。


ただし、普段の生活で1日に何回も髪を洗う必要はありません。髪を洗いすぎると、脂分が落ちすぎて頭皮が乾燥してしまいます。指の腹で頭皮をマッサージしながら優しく洗うようにしましょう。


自分に合ったシャンプーを見つけよう

頭皮を洗っていつも清潔な状態を保つのはとても大切ですが、自分の頭皮に合うシャンプーを適切に選ばなければ、頭皮環境がかえって悪くなることも。


シャンプーは、アミノ酸系、高級アルコール系、石けん系の大きく3種類に分けられます。まずシャンプーを選ぶときは自分の頭皮と髪質のタイプを知ることから始めましょう。


ドライヤーの使い方が適切でない

一般的なドライヤーの吹き出し口10cm付近の温度は約100度あります。100度の熱風を頭皮や髪に長時間あてると、やけどに近い状態になってしまいます。ドライヤーの正しい使い方を知っておきましょう。


頭から15~20cmほど離して乾燥させるのが髪にとって理想的です。最近では低温に設定できる製品もあります。同じ箇所に長時間ドライヤーの熱を当てないようにして、髪の根元から乾かすようにしましょう。


また、ぬれたままの髪を放置するのは、雑菌が繁殖しフケの原因になるため頭皮にもよくありません。洗髪後の髪は、無防備で傷つきやすい状態になっているため、放置せずにすぐに乾かしましょう。


乱れた生活習慣

偏った食生活や睡眠不足などの生活習慣の乱れは、血行不良や新陳代謝の低下などにつながり、頭皮の乾燥の原因になります。また、紫外線も水分の蒸発や軽いヤケドの状態になるなど、頭皮トラブルの原因にも。


■頭皮の乾燥を防ぐ対策方法

では、頭皮を乾燥から守るためには、どのような対策方法があるでしょうか。


低刺激のシャンプーを使用する

アミノ酸系シャンプーは低刺激で頭皮への負担が少なくダメージを抑えてくれるといわれています。頭皮の皮脂を落とし過ぎないようにしましょう。


正しい髪や頭皮のケア方法を身につける

頭の洗い方だけでなく、トリートメント、ドライヤー、ブラッシング、頭皮マッサージなど、髪や頭皮の正しいケア方法を身につけるのも重要です。下記のページでそれぞれ詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。



頭皮用の保湿ケア商品を使用する

頭皮の環境を整えるために、頭皮用の保湿ローションを使うこともおすすめです。また、頭皮ケアの際には乾燥対策用の保湿ローションや植物系オイル配合など、保湿力の高い商品を選んでみても良いでしょう。


生活習慣を正す

比較的すぐに実践できる頭皮の乾燥予防は、生活習慣の改善です。まずは栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。朝昼晩の3食を規則正しくいろいろな食品を食べ、多くの野菜を摂取するようにします。食事の量は腹八分で食べすぎてはいけません。


さらに徹底したいなら、髪の成長に良いとされる食材を意識して摂取するのもおすすめです。例えば、髪の基本成分であるケラチンのもとになる、上質なアミノ酸を含むタンパク質です。


タンパク質は、肉や魚、大豆製品、牛乳、乳製品など多くの食材や製品に含まれています。頭皮の血流を正常化するビタミンE、頭皮の代謝を活性化させるビタミンBなどといった栄養素も不可欠です。


お酒をよく飲む人やタバコを吸う人は、お酒やたばこを控えたほうが良いでしょう。また肥満や運動不足なども頭皮に悪影響を及ぼす可能性があります。睡眠を十分に取り、ストレスを溜め込まないような健康的な生活を心がけることが頭皮の環境を整える第一歩です。


日頃から頭皮の乾燥予防を心がけ、フケや頭皮のつっぱり、髪のパサつきに気付いたら、乾燥対策をしましょう。正しい知識を身につけて頭皮のケアをすることが大切です。



記事初回公開日:2020年2月21日

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