倉田医師インタビュー: 男性型脱毛症が治せる時代に vol.3

2016年4月1日

増毛やウィッグを併用することで心理的満足度を高める


倉田氏は、分子生物学研究がさらに進むことで、新たな毛髪増殖因子が発見され、治療薬に応用される可能性も考えられると言う。


また、さらに「○○を飲むと髪によい」などと言われてきた“民間療法”のなかにも、新たな療法として整備されるものもあるのではないかという。まさに現代医学が人の頭にもその恵みを分け与える時代が来ているのだ。


となると古代エジプト時代からあるといわれるウィッグ(かつら)の命運が気になる。ウィッグはもはや過去のものとして、いずれその存在は忘れられてしまうのだろうか。


倉田氏: 「そんなことはないと思います。ウィッグは、身体に対する影響を排除して、簡便に入手・装着できる装身具であり、ファッション・アイテムとしても魅力のあるものですし、どんな医学的治療もすべての患者さんに100%の満足度をもたらすわけではありません。心理的な満足度を高めるために、治療と組み合わせてウィッグを併用したいというニーズはなくなることはないと思います」


近年の増毛やウィッグの製造技術の進歩も見逃せない。人毛と見間違えるほどキューティクル効果を発揮する人工毛の研究も驚くほど進んでいる。


「アンチ・エイジングの一環として毛髪に真剣に取り組む人が増えてきました。これまで諦めていた人も、さまざまな治療法を取捨選択し、またウィッグと組み合わせることで、高い満足度を得られる時代です。一人で悩むのがいちばんよくない。医師や薬局、毛髪診断士などの専門家に気軽に相談し、自分なりのベストミックスで薄毛を克服していきましょう」 倉田氏は、そう呼びかける。




インタビュー・文/広重 隆樹 撮影/圷 邦信


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