倉田医師インタビュー: 男性型脱毛症が治せる時代に vol.2

2016年3月25日

赤色LED光照射による治療や細胞大量培養による毛髪移植にも期待


薬剤による治療を追いかけるようにして、他の物理的あるいは再生医学的な知見を生かした治療法も進歩し、治療の選択肢も増えてきた。その一つとして倉田氏が注目するのは、特殊な赤色LED光照射による発毛促進だ。


「赤色LEDを毛乳頭細胞に当てると、いくつかの細胞増殖因子が誘導されてきて、その因子が毛母細胞の活性化につながるというわけです。LEDライトはすでに一般化しており、レーザーなどよりも安全性が高い。今のところ副作用も認められず、他の治療法を阻害することもありません。光照射だけで完璧ということにはなりませんが、薬剤の塗布・服用など他の治療法と組み合わせれば、総合的に効果が高まることは十分期待できます」




さらに倉田氏は、自分の毛包細胞を培養して増殖させ、それを患部に移植する、毛包再生医療の今後の進展にも注目している。「現状の植毛は、毛周期が活発に行われている場所の毛を、そうでないところに移植するもの。臓器移植と基本的には同じです。


ただ、これは一つの毛包から一つの毛包しかつくれないため、増毛効果には限度があります。しかし細胞を大量培養することができれば、飛躍的に治療効果は高まるはず。大量培養はすでに動物実験ではうまくいっているようですが、人への応用は研究段階です。ただ、それほど遠くない将来に実現できるのではないかと、私は考えています」と倉田氏は言う。


Vol.3
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