白髪の人は簿毛にならない?

2018年12月11日

目次:

■どうして白髪になるのか? 白髪の仕組み

■白髪と薄毛の共通点は?

■まとめ



白髪の人は、薄毛にならない。なぜか、そのような薄毛にまつわる説がまかり通っていますが、何の根拠もない説だという意見もあり、対立しています。果たしてどちらの説が正しいのでしょうか?


白髪と薄毛には関連性があるのでしょうか? ここでは白髪と薄毛の関係について考えていきます。


■どうして白髪になるのか? 白髪の仕組み


髪の毛の色を決めるのは、毛皮質に含まれるメラニン色素という物質です。メラニンは褐色や黒の色素で日本人の髪にはメラニンが豊富なため、髪が黒く見えます。メラニン色素は毛髪が生まれる毛根の色素細胞で作られており、紫外線から細胞を守るためにあると考えられています。


何らかの理由によって、色素細胞がメラニンを生産しなくなるとその毛根で作られた毛は、白髪の状態で生えてくることになります。一度メラニン色素を作らなくなってしまった毛根からは、次も同じように白髪が生えてきて、なかなか黒髪に戻ることはありません。


では、どうしてメラニンが生成されなくなってしまうのでしょうか? 白髪は命にかかわるものではないとされ、今までそのメカニズムの解明はあまり進んでいませんでした。しかし、ここ最近になってようやくそのメカニズムが解明されつつあります。


原因としてまずは老化が挙げられます。老化が進むと、細胞の活動が弱まるため、メラニンの生成も減少してしまうわけです。また、ミネラル、アミノ酸、ビタミンといった髪の生成に必要とされる栄養素が不足すると、毛母細胞や色素細胞の活動が弱まり、白髪になりやすいと考えられています。ダイエットや偏った食事によって栄養バランスが崩れることも、白髪の要因となります。


さらに、睡眠不足や不規則な生活も細胞の活動に悪影響を与えるため、白髪の要因となる可能性もあるでしょう。そのほか、ストレスや遺伝などによって、白髪になることもあります。ちなみに「白髪は抜くと増える」という人もいますが、これはただの俗説です。


続いて、薄毛についてですが、こちらもさまざまな原因が挙げられます。まずは遺伝です。祖父、特に母方の家系に薄毛傾向がある場合、将来、薄毛になる可能性があります。ただし、祖父や父が薄毛だからといって、必ずしも遺伝するわけではなく、あくまで関連性が深いと考えられています。


また男性ホルモンとの関連性も指摘されており、とくに男性ホルモンの一種であるテストステロンは5α-リダクターゼという酵素の影響を受けて、デハイドテストステロンと呼ばれるホルモンに変質することがわかっていますが、これが髪の成長に悪影響を及ぼすことで、脱毛症を引き起こすといわれています。


そのほか、パーマやブリーチなどを頻繁に行っていると、髪や頭皮へのダメージが蓄積し、それが原因となって髪が弱くなり、結果的にボリュームの無い髪型になってしまうこともあります。栄養の偏った食事や睡眠不足、ストレスも薄毛に影響することが知られているなど、薄毛の原因といってもさまざまあります。


■白髪と薄毛の共通点は?



白髪と薄毛の要因をいくつか並べてみましたが、共通点があると感じた人も多いのではないでしょうか? 白髪になると薄毛にならないという説を裏付ける根拠は乏しいですが、反対に白髪と薄毛には多くの共通点があることがわかります。とくに偏った食事や睡眠不足、ストレスなどは両者に共通しています。


したがって、年を重ねた老化による白髪ではないとしたら、髪に何らかのダメージが蓄積していることを示しています。これらが薄毛につながっていかないよう、生活習慣を見直すことが大切です。白髪をひとつの危険サインとして認識し、薄毛予防に努めましょう。


■まとめ


白髪になったから、薄毛にはならない。それは根拠の乏しい俗説です。白髪になるということは、髪に十分な栄養素がいかず、細胞が弱ってしまっている可能性があります。


もし白髪を見つけたら、生活習慣を見直し、髪のケアに努めましょう。場合によっては薄毛へと発展してしまうリスクもあります。白髪をきっかけに薄毛対策を進めてみてはいかがでしょうか?


記事初回公開日: 2016年1月20日

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