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東京都主催 平成28年度
「がん患者の治療と仕事の両立への
優良な取組を行う企業表彰」にて奨励賞獲得
~両立への更なる制度の強化と罹患者の活躍する場を目指す~

平成29年4月7日

総合毛髪関連企業の株式会社アデランス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 津村 佳宏)は、3月6日(月)に開催された東京都主催のシンポジウム「あなたが守る従業員の健康と生きがい~企業でできるがん対策~」の中で行われた「平成28年度 がん患者の治療と仕事の両立への優良な取組を行う企業表彰」にて奨励賞を受賞いたしました。

東京都が実施する「がん患者の治療と仕事の両立への優良な取組を行う企業表彰」は、「治療と仕事の両立」が可能となる優良な取組を行っている企業を表彰しています。また、その取組を社会や企業に広く周知することにより、企業におけるがんをはじめとした傷病を抱える従業員に対する治療と仕事の両立を推進することを目的として、平成26年から実施しています。選定基準には、「実績に関する評価」「取組に関する評価」「成果に関する評価」「他社へのモデル」などが含まれ、従業員の人数により「大企業部門」と「中小企業部門」に分けて選考を行います。書面審査、ヒアリング審査の結果を踏まえて、表彰企業を決定し、今年は計7社が表彰されました。当社は下記のポイントが評価され、“奨励賞”を受賞いたしました。

<当社の評価ポイント>

・病院内ヘアサロンの事業など、罹患経験が活かせる職場環境を整備
・「傷病経過報告書」により、がんに罹患した従業員への支援プロセスを明確化
・がんの罹患を理由にした退職者0

今回の表彰を機に、治療と仕事の両立へ向けた更なる体制・制度の強化や病院内ヘアサロン事業をはじめ、がん罹患者が活躍できる環境を整えてまいります。

表彰状とトロフィー

表彰状とトロフィー

左:表彰式 右:「がん治療と仕事の両立」東京都ワークサークルプロジェクトロゴ

左:表彰式
右:「がん治療と仕事の両立」東京都ワークサークルプロジェクトロゴ

<審査委員コメント>

がんの関連業種ということもあり、社外に向けた活動が活発に行われているとともに、がん治療と仕事の両立に向けた意識が高く、着実に取組を進めている企業である。今後も、社内制度をまとめた冊子の作成や、がん経験者が活躍できる環境づくりなどに取り組むとしており、社外への活発な活動と同様に、社内に対しても、仕事と治療の両立への取組のより一層の充実が期待される。

また、本表彰は優良な取組を広く周知し、他社における取組促進を図ることが目的の1つに挙げられていることから、「企業でできるがん対策事例紹介集~検診から就労支援まで~」が作成されました。この事例集には今回表彰を受けた企業の「取組に関する理念・方針」や「がん対策の取組内容」、「取組の効果」等が記載されています。東京都のホームページ内に掲載する他、職域関係団体へ配布することで、がん検診の促進やがんの早期発見、がん患者の治療と仕事の両立に向けて、多くの企業に自主的かつ積極的に取り組んでいただくことを目指しています。

■企業でできるがん対策事例紹介集~検診から就労支援まで~

<事例紹介集の掲載>
・東京都職域連携がん対策支援事業ホームページ
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kensui/gan/syokuiki-renkei/index.html
・東京都がんポータルサイト
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/iryo_hoken/gan_portal/index.html

■シンポジウム概要

タイトル:あなたが守る従業員の健康と生きがい~企業でできるがん対策~
日時:2017年3月6日(月)14:00~17:15
会場:イイノホール(東京都千代田区内幸町2丁目1番1号)
主催:東京都福祉保健局
プログラム:
第1部 基調講演「がん治療と仕事の両立に向けて-職場の人が理解しておきたいこと-」花出 正美氏(がん研究会有明病院 がん相談支援センターがん看護専門看護師)
第2部 発表「従業員へのがんの早期発見・治療と仕事の両立支援の優良な取組の実践」
第3部 表彰式、トークショー「がん罹患から仕事復帰、そしてその後」木山 裕策氏(会社員、歌手)

■木山 裕策氏について

音楽が好きで大学時代もバンド活動をしていたが、就職し結婚。2004年甲状腺に腫瘍があることが判明し、翌年左側の甲状腺全摘出手術を受け、無事に成功。もう一度歌いたいと願い、リハビリの末、半年後には歌うことができるまでに回復した。「自分の声をCDに残して子どもたちに聞かせてあげたい!」との決意から「歌スタ」に挑戦。2008年「home」にてメジャーデビューを果たし、12月には念願の第59回NHK紅白歌合戦に出場した。

■当社制度の整備状況

実施の方法 具体的な取組内容
時差出勤■制度がある10年以上前より長時間労働の緩和、及び通院や体調に合わせ、出勤時間が選択可能
□事情に応じて都度実施
フレックスタイムの導入■制度がある2015年より長時間労働の緩和、及び通院や体調に合わせ、出勤時間が選択可能
□事情に応じて都度実施
一日の所定労働時間短縮■制度がある復職時の体調に合わせ、所属部署と人事部との話し合いで必要と判断した場合に、時短勤務が可能
□事情に応じて都度実施
週、月の所定労働時間短縮■制度がある復職時の体調に合わせ、所属部署と人事部との話し合いで必要と判断した場合に、月・週単位での時短勤務が可能
□事情に応じて都度実施
半日単位の休暇取得■制度がある2011年より通院等の事情に応じた柔軟な勤務が可能
□事情に応じて都度実施
失効年次有給休暇の積立■制度がある失効する年次有給休暇を、年間5日、最高30日を上限として積立可能
□事情に応じて都度実施
その他治療目的の休暇・休業■制度がある最高2年間の休職制度を導入
□事情に応じて都度実施
在宅勤務の導入■制度がある10年以上前より通勤等に配慮して在宅勤務を導入
□事情に応じて都度実施
上記以外の取組・抗がん剤投与による脱毛への取組としてウィッグの無償貸し出し
・生命保険・損害保険の団体扱い保険会社の加入推奨

■当社のがん患者様を支援する取組

・医療用ウィッグブランド「ラフラ」の発売 および全商品JIS適合

「ラフラ」は、2005年に誕生した、病気や治療によるデリケートな髪の悩みを抱える方のための医療用ウィッグです。快適に使える機能性はもちろんのこと、「やさしい商品」「やさしい接客」そして「やさしい環境」の3つの「やさしさ」を守りながら、回復までをしっかりサポートしていきます。また、当社の医療用ウィッグはすべてJIS規格(JIS S9623)に適合した商品を提供しています。
https://www.aderans.co.jp/medicare/rafra/01/

・病院内ヘアサロンの展開

病院で療養中の患者さまには抗がん剤の影響などによる脱毛に悩む人が多くいらっしゃいます。アデランスグループでは2002年から、病院内に理美容室(病院内ヘアサロン)を開設し、2017年3月現在、国内29店舗、海外8店舗を展開しています。脱毛に関するご相談対応をはじめ、ウィッグの提供からアフターケア、理美容技術サービス、メイク・ネイルの施術など患者さまの生活を支援するアピアランスケアをワンストップで提供しています。また、療養中の患者さまだけでなく、そのご家族、病院職員などの皆様にご利用いただいております。

病院内ヘアサロン

・外部講師による接客スタッフの医療接遇講習受講の義務化

「ラフラ」の販売開始後、患者さまが安心して医療用ウィッグをご利用できる体制を整えるために、接客にあたるスタッフ全員に対し、外部講師による医療接遇講習の受講を義務付けています。2016年7月現在、累計受講者数は1,949名となり、各疾病や脱毛の原因などの正しい知識のもと、デリケートな悩みを抱える患者さまのサポートを行っています。

・マギーズ東京への協力

2016年10月に豊洲にオープンしたNPO法人マギーズ東京の活動に賛同し寄付を行いました。マギーズ東京は英国発祥の病院でも自宅でもない、第二の我が家のような居場所として設立された無料の相談施設です。当社はグラウンドオープン・フェスティバルで「スカルプガードpHコントロール 泡シャンプー&トリートメント」と、ファッションショーで使用するウィッグを提供しました。オープン後には、当社のがん罹患経験のある社員が同施設を訪問し、積極的に支援活動を行なっています。

マギーズ東京


<この件のお問い合わせ先>

アデランス ホームページhttps://www.aderans.co.jp
※掲載内容は発表日現在のものです。その後に内容が変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。