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アデランスの理美容師が技術を競う大会
『第48期全国技術競技大会』を実施
~当社オリジナル人工毛髪「サイバーヘア」でウィッグの魅力を表現~

平成29年2月28日

総合毛髪関連企業・株式会社アデランス(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長 根本 信男)は、お客様に心からご満足いただける最高の技術を提供することを目的とし、オーダーメイド・ウィッグの作製指示やブロー、カット、スタイリングなどの技術力を競う大会「第48期 アデランス全国技術競技大会」本選を、2017年2月14日(火)に、当社の高槻研修所(大阪府高槻市)にて実施しました。

今年で23回目の開催となった「アデランス全国技術競技大会」は、全国のアデランス、レディスアデランスの店舗などで働く理美容師の資格を有する者(2017年1月末現在1,017名在籍)の中から、「理容部門」「美容部門」それぞれの部門において、技術力の高い1名を選ぶ大会です。各予選大会を行い、全国のアデランス、レディスアデランスの店舗で働く理容師、美容師の中から21名、医療事業推進部から1名、美材ルート営業部から1名の合計23名を選出します。2月14日(火)の本選で、23名の中から、「理容部門」「美容部門」それぞれの優勝者を決定します。本大会は、近年のウィッグ需要の高まりなどを背景に、当社の強みである「技術力」の更なる向上を目的に開催しました。

「第48期 アデランス全国技術競技大会」では、応募者が指示して作製したウィッグを、薄毛のカットウィッグ(マネキン)に取付け、制限時間1時間でカットやスタイリングを行います。今回、理容はフリースタイル、美容は60代~同窓会・パーティーというテーマで実施しました。応募者が持てる技術を出し尽くしたカットウィッグを審査台に並べると、46名からなる審査員によって厳しい目で審査され、優勝者が決定しました。審査の結果、「理容部門」ではアデランス姫路(兵庫県姫路市)の林 典秀、「美容部門」ではアデランス宇都宮(栃木県宇都宮市)の穴山 勝也が優勝し、代表取締役会長兼社長の根本より、賞状と賞金が授与されました。審査員には、長年トップヘアスタイリストとして美容の第一線で活躍し続ける美容業界のカリスマ・野沢道生さんを加え、薄毛のカットウィッグと自身が作製したウィッグとの整合性やカット、スタイリング力などを審査しました。

「理容部門」優勝者:アデランス姫路 林典秀(左から2番目)「美容部門」優勝者:アデランス宇都宮 穴山勝也(右から2番目)根本会長(右)、津村副社長(左)と一緒に

「理容部門」優勝者:アデランス姫路 林典秀(左から2番目)
「美容部門」優勝者:アデランス宇都宮 穴山勝也(右から2番目)
根本会長(右)、津村副社長(左)と一緒に

今回の優勝作品2種類は、いずれも当社オリジナル人工毛髪「サイバーヘア」を用いた作品です。当社では、将来起こりうる人毛枯渇を想定し、安定的にウィッグ商品を提供するため、1983年より人工毛髪の研究をスタートしました。1991年に商品化した「サイバーヘア」は人毛のキューティクルに近似する表面形状として、ナイロンの特性を生かした球晶による疑似キューティクルを表面に形成させ、退色(色あせ)がなくスタイル保持に優れた人工毛髪です。このサイバーヘアは海外でも評価が高く、ヨーロッパの「モンディ コアフュール ボーテ2002」でイノベーション賞を受賞しています。より人毛に近い人工毛髪の実現によって、アデランスグループでの人毛使用率が極めて低くなったことから、人工毛髪の開発は人毛供給における社会的課題の対応策の1つであると考えています。

また、当社のサロンで調髪やメンテナンス、アフターサービスにおける技術・接客を担当する者はすべて理美容師資格を持った技術者です。アデランス、レディスアデランスのサロンでは、お一人おひとりの頭の形や髪の質、長さ等に合わせて作製するオーダーメイド・ウィッグを中心に取り扱っています。オーダーメイド・ウィッグは、お客様の自髪を活かし、自髪とウィッグの境目や髪質の違いが分からないように自然に仕上げるため、自髪とウィッグとの馴染みを考えたカットやブロー、スタイリング、さらには髪色や質感に優れた上質なウィッグを作る生産指示(毛材のミックス、ベース選びや、植える量の指示など)の技術が必要となります。また、当社他社製品問わず、お客様のご相談に乗りながらウィッグのアフターメンテナンスを施すためにも、様々な種類のウィッグやお客様の魅力を引き出すご要望に対応できる技術力が重要となります。

1月19日(木)には、当社の女性用レディメイド・ウィッグ(既製品)を取り扱うフォンテーヌ事業で「第48期アデランス全国ロープレ・スタイリング大会~第1回フォンテーヌレディメイド部門~」を初めて開催致しました。当社が50周年を迎える来年には、国内外のグループ会社まで対象を広げたグローバル大会の実施も進めていく予定です。アデランスでは、本大会を通じ、経営理念である「最高の商品」「最高の技術」「心からのおもてなし」の実現を目指します。

■「第48期 アデランス全国技術競技大会」概要

開催日:【本選】2017年2月14日(火)【予選】2016年7月~9月
開催場所:【本選】株式会社アデランス 高槻研修所 ※予選は各予選会で異なる
応募資格:株式会社アデランスに在籍し、アデランス・レディスアデランスのサロン、展示会営業企画部、医療事業推進部、美材ルート営業部で勤務する理美容師の資格を有する者。
選考の流れ:全国のアデランス、レディスアデランスの店舗を8のエリアに分け、各エリアで予選大会を行い、理容師、美容師から21名を選出。更に美材ルート営業部、医療事業推進部の中から選出した1名ずつを加えた計23名の中から、「理容部門」「美容部門」それぞれの優勝者を決定。
審査員:株式会社アデランス 代表取締役会長兼社長 根本 信男、代表取締役副社長 津村 佳宏などの社内審査員に、当社メディカルアドバイザーの倉田荘太郎医師、トップヘアスタイリストの野沢道生氏を加えた46名。
出来上がった出場者の作品

出来上がった出場者の作品

緊張感の漂った会場の様子

緊張感の漂った会場の様子

■ 優勝者紹介

【理容部門優勝】アデランス姫路 林 典秀

【選考理由】
毛流れや軽さ、スタイル表現に優れ、目を引く色使いにインパクトを感じた。

【受賞コメント】
これまで何回か出場させていただいていたが、ようやく優勝することができました。今回は毛先まで気を抜かず神経を使ってカット、ブローすることを心がけて臨みました。培ってきた技術はお客様に喜んでいただくためのものです。しっかり顧客満足に繋がるよう、また日々の業務を努めていきたいと思います。

【若手技術者へのメッセージ】
若い技術者の方には、ベテランが入り込むのが難しいと感じるくらいどんどん大会に出てきてもらい、技術者全体のスキルアップに繋がれば嬉しいです。

【理容部門優勝】アデランス姫路 林 典秀

【美容部門優勝】アデランス宇都宮 穴山 勝也

【選考理由】
テーマに合ったスタイルを提案できていた。また、毛の流れやラインが途切れておらず、全体のシルエットもまとまっていた。

【受賞コメント】
このような賞をいただけて光栄です。60代同窓会というテーマだったため、お客様をイメージして白髪を意識した素敵なウィッグにすることを個人的な目標にし、派手すぎず、控えめすぎないバランスを心掛けました。今回用いた薄紫や薄いブルーなどの寒色は遠くから見ると白髪に見えて、おしゃれを演出できると思い採用しました。まだまだ未熟な点も多いので、更に技術を磨いてより良い技術と接客を目指していきたいと思います。

【若手技術者へのメッセージ】
真似をしたいと思えるスタイリングを見つけ、どうしたら具現化できるか考えていくと技術のハードルが上がり、実践していくと技術力がついてきます。失敗して引き出しを作っていくことが大切だと思います。

【美容部門優勝】アデランス宇都宮 穴山 勝也

■ 野沢道生(のざわ みちお)氏プロフィール

独自の美容理論で新たなヘアスタイルとトレンドを次々と生み出すトップヘアスタイリスト。“似合わせの達人”と呼ばれ、モデル、タレント、著名人などからも幅広い支持を集めています。サロンワークのみならず、オリジナルヘアケア商品の開発やテレビ出演、ヘアショー、セミナーなどでその美容技術を世界に発信し続けています。日本人で初めてフランス・ルーブル美術館でヘアショーを行い、美術館館長はじめパリの方々から高い評価を得ました。
また、東北に笑顔を届ける活動として、定期的に被災地の仮設住宅を訪れ、髪型を整えるキャラバンを行っています。髪のおしゃれが心の豊かさへとつながることを願い、ライフスタイルに合ったヘアアレンジのレッスンや同氏が得意とする「その人の顔に似合わせる」テクニックなどを伝えています。

野沢道生(のざわ みちお)氏


<この件のお問い合わせ先>

アデランス ホームページhttps://www.aderans.co.jp
フォンテーヌ ホームページhttp://www.fontaine.jp
※掲載内容は発表日現在のものです。その後に内容が変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。