イベントレポート

2018年度「第7回ピンクリボンの
お宿ネットワーク」通常総会

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「ピンクリボンのお宿ネットワーク」(略称:リボン宿ネット)は、乳がんの手術の痕を気にして旅行を諦めてしまう女性の方たちに、周りの目を気にせずに楽しんでいただきたい、心ゆくまで旅館、ホテルでの入浴などを楽しんでいただきたいという目的で、2012年7月に設立されました。アデランスは、リボン宿ネット設立当初より、活動を応援しています。

旅行業界だけでなく、社会全体に活動を広げたい

2018年7月25日、東京都港区にある浜松町東京會館において「第7回ピンクリボンのお宿ネットワーク」の通常総会が開催され、全国から37名の会員(温泉旅館の女将や企業など)が集合しました。

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まず、会長の畠ひで子さん(「匠のこころ 吉川屋」女将)から、ご挨拶がありました。

今年で7年目を迎え、当初は50社だった会員が今では136社になったこと、認知度も向上していると感じていること、また会員の旅館・ホテルが、身体を洗ったり、着替えたりする時に、周囲の視線を気にしないでいられるような間仕切りを作るなど、色々な対応をしてきたことが報告されました。また旅館にリボン宿ネットのポスターを貼っていると、お客様が立ち止まって見てくださり、取組みへの理解が広がっていることを感じると言われました。
一方で、残念ながら、設立当初より乳がんの罹患率が上がっていることから、旅行業界だけでなく社会全体にこのような活動を広めたいとの話がありました。

続いて前年度の事業報告、収支決算・監査報告、ならびに今年度の事業計画などについて報告がありました。その中で「ピンクリボンのお宿」の冊子希望者からホームページを通じて寄せられた「手術後温泉に行っていなかったが、また楽しめるようになって嬉しい」というコメントが紹介され、あらためてこの活動に参加して良かったと思いました。

自身の経験から、毎月第3金曜日に『ピンクリボンの日』を設定

休憩を挟み、総会の後半は長野県渋温泉の湯本旅館の女将・湯本英里さんによる講演が行われました。
司会の方に「年々若返って行く」と紹介された湯本さんは、さっぱりとしたベリーショートがお似合いのとてもアクティブな方です。

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湯本さん自身も10年前に乳がんと診断され、手術して9年経った現在も毎月ホルモン療法を受けながら、自身の経験をもとにお客様に寄り添った旅館運営を精力的にされています。

「旅館に嫁いで10年目のある日、右胸に違和感を覚え病院に行ったところ、すぐに乳がんと診断されました。ソフトボール大の腫瘍がありステージ3の後半でした。幸いに抗がん剤が効いて、手術をすることができたのですが、乳がんの手術の後は、リハビリがとても辛いけど、大切なんです。私はそのリハビリの期間に温泉に入って、肩が上がるようになったり、身体が楽になったりした経験から、温泉を諦めていた患者さんに気兼ねなく温泉を楽しんでほしいと強く願うようになりました。そして毎月第3金曜日に『ピンクリボンの日』を作りました。これは乳がんの患者さんや家族だけが宿泊できる日で、稼働率は良くないですが続けています。検査後に毎回来ていただける方や、ご夫婦でいらっしゃる方などがいます。当館がきっかけでまた温泉に入れるようになって嬉しいという声をいただくと、これからも感謝の気持ちを忘れずに『ピンクリボンの日』を続けたいと思います」

会場からは大きな拍手がわき起こりました。

続いて開催された懇親会では、熊本県黒川温泉の女将からお菓子の差し入れをいただき、全員で美味しくいただきました。

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