イベントレポート

夏休み親子イベント2019
「ヘアドネーションと髪を学ぼう!」

NPO法人 Japan Hair Donation & Charity様の主催イベントに、アデランスも協力しました

2018年の夏、3会場(大阪・東京・福岡)でNPO法人 Japan Hair Donation & Charity(通称 JHD&C ジャーダック)主催による「ヘアドネーションを学ぼう!夏休み親子イベント」が開催されました。新しいボランティアの形としてテレビや新聞でも取り上げられることの多い「ヘアドネーション」。どの会場も受付を開始するとすぐに予約がいっぱいになる盛況ぶりで、関心の高まりが感じられました。今回は、午前午後合わせて約160名の親子が参加した東京会場(7月29日)の様子をレポートします。

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ヘアドネーションを入口にしていろいろ考えるきっかけになれば

JHD&Cがヘアドネーションの活動を始めてから今年でちょうど10年目。今これだけ広く社会に知られていますが、最初はヘアドネーションという言葉すら全く通じなかったそうです。

スタッフお揃いのブルーのTシャツを着たJHD&Cの渡辺貴一代表から、10年間一生懸命、地道にやってきましたが、これからのヘアドネーションはみなさん一人ひとりの取り組みとして行っていくという凄く良い状況になってきたと思います。と、ご挨拶をいただきました。

 会場が暗くなり、脱毛症と向き合いながら、フラメンコダンサーとして活動する吉田薫さんによる本格的なフラメンコショーが始まりました。ギター・歌・手拍子をバックに、吉田さんは華やかな髪飾りと衣装を身に付け、迫力あるダンスを披露してくださいました。

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「私は脱毛症ですが、ウィッグを使いながらフラメンコなど自分の好きなことを楽しんだり、生活をしています。今日はみなさんに、その姿をお伝えできたらと思いました」(吉田さん)

渡辺代表によると、ジャーダックがウィッグを提供しているお子さんの多くが脱毛症なのだそうです。そして吉田さんのように一旦治ってもまた繰り返す子も多いのだとか。

家族の絆を感じたヘアドネーション

ドネーションカットのデモンストレーションは小学校2年生の髪を長く伸ばしたUくん。司会の方から紹介があると、会場中から拍手喝采が起きました。後で伺ったところ男性ドナーはとても少ないそうです。

幼稚園の年中から4年間髪を伸ばしているというUくん。午前のイベントでドネーションカットをした小学5年生のKくんとはご兄弟。お兄ちゃんと同じ髪型にしてほしいとちょっぴり恥ずかしそうに答えてくれました。

カットを担当したヘアスタイリストの當間さんによると、サロンにはドネーションカットを希望される方が月に40~50人いらっしゃるそうです。最近では特にお子さんが多く、以前は大人が7割今は大人と子どもの割合が半々位になっているそうです。小学校のクラスの中にヘアドネーションをする子がいて、そこから広まるのだとか。

まずはUくん自らが髪にハサミを入れ、続いてお兄ちゃん、お母様が次々とU君の髪を切って行きました。お相撲の断髪式みたいだねという渡辺代表の言葉に会場からは笑いが起き、温かい雰囲気の中、Uくんも切った髪の束を持って誇らしそうに笑っていました。

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続いては、仕分け体験ワークショップ。

事務局に毎日届くたくさんのドネーションされた髪を、カビの発生の原因となる濡れた状態でカットされた髪はないかを確認しながらS・M・L・LLの長さ別に仕分けて行きます。75センチ以上のLLの長さの髪が送られて来る事はほとんどないとのことでしたが、この日は複数のLLサイズが登場し、その度にテーブルからは子どもたちの歓声が上がっていました。

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楽しみながら髪とウィッグについて学ぶ

最後はスタンプラリー形式で、協力企業によるパネル展示や髪のお手入れ方法アドバイス、ウィッグの試着体験などを行いました。やはり女の子に人気のウィッグは、華やかでお姫様のようなデザイン。男の子も、最初は恥ずかしがっていても、次第に「これカッコいい!」と積極的に試着していました。

最後に渡辺代表から、今日感じたことを持ち帰って親子で色々話し合ったり、体験したことを頭の片隅にでも置いてもらうことで、みなさんの人生がもっと豊かになったり、少しでもプラスになることがあれば、私達も嬉しいです。という言葉がありました。

ヘアドネーションのイベントにこんなにもたくさんの子どもたちが参加していることに心が温かくなりました。

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