CSRレポート 第3回: お客様の安心・安全

2016年3月28日

世界初のウィッグの国家基準化: アデランスの医療用ウィッグ「Rafra(ラフラ)」を含む20製品がJIS規格が制定されました。

医療用ウィッグのJIS 規格が制定されたことを受け、アデランスグループは「JIS S 9623」への自己適合を宣言しました。今回の自己適合宣言により、医療用ウィッグを必要とするお客様に「安心」を提供してまいります。



アデランス 津村 代表取締役専務COO:
医療用ウィッグのJIS規格化は 2012年より、アデランスの根本会長兼社長より、業界のリーダーとして、医療用ウィッグの保険適用を推進すると指令があり、直ぐに社内プロジェクトを組みました。薬の副作用による脱毛の患者様を支援する各NPO団体様などと面談し、その苦しみを改めて痛感致しました。


毛髪業界としてのCSRを推進すべく、経済産業省様や日本毛髪工業協同組合様と協議し、先ずは医療用ウィッグのガイドラインが制定され、JIS規格となりました。今後は脱毛症に悩む方々をサポートすべく、業界と共に医療用ウィッグの保険適用を目指してまいります。



●病院内理美容室(ヘアサロン) 様々なお客様のご要望にも対応

病院内に理美容室を展開し、店舗のバリアフリー化や車イスに乗ったままカットやシャンプーができる移動式理美容イスの全店導入などを行い、病気や治療によるデリケートな髪の悩みを抱える患者様にさまざまなサポートを行っています。




患者様の中には、車イスから理美容イスへのわずかな高さの移動が難しい方もおられます。


こうした患者様の体調に配慮したいという理美容サロンの現場の声から、移動式理美容イスは生まれました。2月現在、国内25店舗すべてに設置されています。


座ったままカットやシャンプーができる移動式理美容イスの導入は、当社の患者様を思う真摯な姿勢として、病院関係者から高く評価されました。


病院内ヘアサロンの海外展開として、日本で評価の高い病院内ヘアサロンを、スウェーデンへ2011 年から導入し、今ではオランダ、ドイツに計8店舗展開しています。(2016年1月現在)


●医療用ウィッグ接客のために




アデランスは、医療用ウィッグの接客にあたるスタッフ全員が患者様の適正な接客を行えるよう、医療講習の受講を義務付けています。


がん患者サービス事業会社であるVOL-NEXT社により実施され、累計で1,800 名以上の社員が受講しています。


●AIU損害保険との提携


アデランスは、2014 年 3 月にAIU損害保険株式会社との提携を開始しました。


医療向けウィッグの購入費用を補償する保険を通じて、がん治療の副作用の脱毛で悩まれる患者様のQOLの維持・向上を支援することを目的としたものです。
当社からはAIU様の代理店向けに医療用ウィッグの勉強会を医療事業推進部と教育指導部にて実施しています。


●お客様の声から商品開発「泡シャンプー」


アデランスは、弱酸性・低刺激性の泡シャンプーを開発しました。抗がん剤などによる脱毛の患者様は、通常のシャンプーでは液ダレが起きてしまい、「最初から泡のシャンプーがほしい」という現場の看護師の声を元に商品化しました。今では病院内ヘアサロンのお客様に、数多くご愛用いただいています。


●技術者認定試験の実施


アデランスは、社内資格として、技術者認定試験を行っています。経営理念にある「最高の商品」「最高の技術」「心からのおもてなし」を業務遂行するために、必要不可欠な知識・技術・接客等について、総合的に審査のうえ、その力量を認定するために実施しています。


●技術競技大会の復活


2016年2月16日14年ぶりに技術競技大会が行われ、予選を勝ち抜いた22名で競われました。
今回は技術力の復活を意識付ける大会であり「今回の開催を機に50周年大会では世界大会にしよう」という声も上がりました。



お客様の満足と信頼を高めていくために、グループ一丸となって取り組んでいきます。


次号へつづく >>



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