毛染め(ヘアカラー)・パーマによる髪のダメージ|髪のおしゃれと健康

2015年9月4日

パーマや毛染めが髪によくない理由。それは髪にほどこす科学的な処理です。化学反応を起こした髪はダメージを受けやすくなります。髪のおしゃれを楽しみたい方は、その原理をよく理解した上で利用しないと、おしゃれどころか髪も頭皮もボロボロということになりかねません。
毛染め、パーマの弊害

昔は毛染めといえば白髪染め、パーマといえば年配の女性が薄くなり始めた髪をボリュームアップしたり、まとまりやすくするためにかけるものというイメージがありましたが、今では老若男女を問わず、誰もが日常的に髪のおしゃれとして楽しむものに変わっています。


パーマや毛染めが髪によくない理由は、一言でいうと、天然素材でできた髪に科学的な処理をほどこすという点にあります。その内容については、パーマと毛染めで異なるので、もう少し詳しくご説明しましょう。


パーマは一液と二液という二種類のパーマ液によってかけられますが、一般的にアルカリ性水溶液である一液には、髪の主成分であるタンパク質の分子の結合を解除する働きがあります。そして二液の中和剤で、一度離れた分子を再び結合させるのです。


一液によって化学反応を起こした髪は、とてももろい状態にあります。ましてカーラーを巻いたり熱を当てたりして形をつくるのですから、当然髪にダメージを与えることになります。二液によって髪は元の状態に復元されますが、一度離れた分子が再び結合した部分は、ちょっとの力で切れたり抜けたりしやすくなるのです。特にストレートパーマは、還元剤によってタンパク質の構造を変えた上で、さらに強く引っ張ってまっすぐなくせをつけるもの。最近では改善されたものもありますが、毛髪だけでなく頭皮にも負担がかかるという点で、やはり注意が必要です。


一方、毛染めには、染料で髪の表面に一時的に色をつけるカラーリンス、カラークレヨン、カラースプレーと、髪の内部まで染料を浸透させて色を変えるヘアダイ、その中間で作用する酸性ヘアカラー、ヘアマニキュア、さらに髪の色素を抜いて色を変えるブリーチなどがあります。


どれも髪にとっていいこととはいえませんが、中でも注意すべきなのはヘアダイとブリーチです。市販品も多く自宅で行うという人もいると思います。どちらも一度髪の色素を抜いてしまうもので、ブリーチは抜き方の加減によって色を変えますが、ヘアダイは色を抜くのと同時に別な色を入れて染めていきます。


ブリーチは一度すると髪が乾燥しやすくなり、ヘアダイは染料そのものがかなり刺激の強いものなので、頭皮につくとかぶれたり炎症を起こしたりすることがあるのです。そのためヘアダイは、化粧品ではなく医薬部外品扱い。アレルギーを調べるためのパッチテストも不可欠です。


本来は頭皮につかないように細心の注意がはらわれるべきものですので、自己流など間違った使い方は絶対に避けるべきです。


これだけ髪によくないのですから、パーマも毛染めもやらないにこしたことはないのですが、髪のおしゃれとしては捨てがたい魅力もあります。どうしてもパーマや毛染めをしたい場合は、次の2点だけは絶対に守るべきです。


ひとつはパーマとヘアダイを同時にしないこと。パーマをかけたら、最低でも一週間は間をおいてヘアダイをするようにしてください。


もうひとつは、仕上がりが気に入らないからといって、すぐにかけ直したり染め直したりしないこと。最低でも一、二ヶ月は間をおくようにしましょう。


最近はパーマも毛染めも自分で手軽にできる商品がたくさん出ていますが、使用法をよく読んでから使うようにしてください。ヘアダイを自分でする場合は、染料を必要以上の時間つけたままにするのは絶対に避けましょう。そしてパーマも毛染めも、かけた直後は髪がかなりデリケートな状態になっているということを忘れずに。コンディショナーなどできちんとアフターケアすることを心がけてください。

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