髪を育てるビタミンと接種上の注意点

2015年10月20日

細胞の機能を活性化させるビタミンは、髪や頭皮の健康に欠かせない栄養素です。手軽に補給するためにビタミン剤がありますが、過剰に摂取しないよう、気をつけなければいけません。

髪にとって大切な栄養素のひとつに、ビタミンがあります。細胞の機能を活性化させ、髪や頭皮の健康を保つために、ビタミンは欠かせない存在です。


ビタミンといっても、現在発見されているものだけで20種類以上もあり、その性質や働きはすべて違います。ビタミンの中でも特に髪の健康に関連があるとされているものは、次の5種類です。


  1. ビタミンA 不足すると皮脂腺や汗腺が萎縮して、皮脂や汗の分泌が少なくなり、頭皮が乾燥します。逆に過剰に摂取しても、頭皮の栄養障害を引き起こして抜け毛の原因になることがあります。
  2. ビタミンB2 体全体の新陳代謝を盛んにして、頭皮の毛細血管を丈夫にし、血液の循環をよくする働きがあります。不足すると皮脂の分泌異常や角質化異常が起こり、フケや抜け毛の原因になります。
  3. ビタミンC 細胞を活性化させる作用や炎症を抑える作用、代謝の促進作用があります。ホルモンの分泌を盛んにしたり、カルシウムの吸収を助ける作用も。また殺菌作用があるのも、ビタミンCの大きな特徴です。
  4. ビタミンE 脳下垂体、性腺、副腎皮質などの機能を刺激することで、毛細血管を拡張して血行をよくする働きがあります。不足すると血行が悪くなり、毛母細胞が栄養不足になるため、毛髪の発育が悪くなります。
  5. ビタミンF 不足すると頭皮が乾燥し、髪が傷みやすくなります。


これらのビタミンは、豚肉の赤身、レバー、うなぎ、玄米、小麦胚芽油、緑黄色野菜、じゃがいも、柑橘類、ごま、紅花油などから摂取することができます。ただ種類によっては、ビタミンCのように水や熱に弱く、調理すると栄養素が逃げてしまったり、喫煙によって損なわれたりするものもあり、普通に食事をしていては不足しがちなものもあります。


そんなとき手軽にビタミンを補給できるのがビタミン剤ですが、これも過剰摂取が問題になるものもあるので、注意しなければなりません。


ビタミンには水に溶けて体外に排出されやすい水溶性ビタミンと、体内に蓄積されやすい脂溶性ビタミンとがあります。上記のビタミンではB2、C、Fが水溶性、A、Eが脂溶性に分類されますが、Eは性質的には水溶性に近いビタミンといわれています。


一般的に過剰摂取に気をつけなければいけないのは脂溶性のビタミンで、ここではAがそれに当たります。ビタミンAは、頭皮の健康を保つために欠かせない栄養素ですが、とりすぎると頭皮の角質化や発疹の原因になったりします。通常の食事だけでは過剰摂取になるおそれはほとんどないのですが、ビタミン剤の服用によってこういった弊害がもたらされることもあります。


食事からとる場合も、たとえばうなぎは髪にいいビタミンAが豊富だからといって、毎日うなぎばかり食べていたら、過剰摂取になったり他の栄養素が不足したりするなど、髪にもかえって悪い影響を与えることになります。


また直接は髪に関係ありませんが、腎臓に疾患のある人がビタミンCを多量に摂取すると、腎臓に負担がかかって症状が悪化することがあります。「どんなにとってもとりすぎになることはない」と言われるビタミンCでさえ、人によってはとりすぎると危険なこともあるのです。


ドラッグストアで簡単に手に入り、手軽に栄養補給できるビタミン剤。中にはビタミン剤を飲むこと自体ファッションのように考えている人もいますが、素人考えであれもこれもと飲みすぎるのは危険です。栄養をとるのはあくまでも食事から、が基本。ビタミンを錠剤で補給するなら、個々の性質をよく理解した上で服用するようにしましょう。

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