飲みすぎは抜け毛のもと!アルコール・飲酒による抜け毛の仕組み

2015年11月25日

慢性的にお酒を飲み続けると…。何事も「適量」が大切ですね。自分の体質や習慣を理解し、お酒と上手に付き合いましょう。


「酒は百薬の長」といって、適度のアルコールは血液の循環を良くしたりストレスを解消したりするので体にいいといわれています。市販の育毛剤の中にもアルコール成分として含まれるものがあることから、「アルコールは髪にいい」と積極的な解釈をしている人もいますが、飲むのとつけるのでは髪に与える影響は全く違います。


お酒を飲むと、体内でアルコールが分解されて、アセトアルデヒドという物質が生成されますが、この物質は血液中の栄養や酵素を押しのけてしまう性質を持っています。その結果、頭皮や毛髪に栄養が行き渡らなくなる可能性があるのです。特に体に合わない人がお酒を飲むと、顔が紅潮して脂ぎったり、頭がかゆくなってベタベタするなど、直接的に髪に悪影響を及ぼすこともあります。


体質に合わない人は、もともとお酒を飲まないのではないかと思うかもしれませんが、合う合わないと好き嫌いは別のもの。合わなくてもついつい飲んでしまう人がいるというのも、お酒の持つ不思議な力なのかもしれません。


また慢性的にお酒を飲み続けると、皮脂腺が活発化して、男性ホルモンの還元酵素である5α-リダクターゼが大量に生成されやすくなります。この物質は、男性ホルモンの一種、テストステロンをジヒドロテストステロン(5α-DHT)に変質させ、脱毛を促進させる働きを持っています。


それでは髪の健康を考える人は禁酒するべきなのかというと、そうともいい切れません。好きなお酒を無理にやめてストレスをためては、かえって抜け毛を増やすことになる可能性もあるからです。


お酒は髪にいい影響を与えるものではありませんが、ストレス解消を目的として適量を飲む程度なら、それは問題はないといえます。ここで適量ということの考え方ですが、酔っ払うか酔っ払わないかは、適量を決める目安にはなりません。体質や習慣によって、アルコールに対する耐性は人それぞれ違うからです。


お酒に弱い人はコップ一杯のビールで急性アルコール中毒になることもあれば、ボトル一本あけても顔色ひとつ変わらない人もいます。たとえ顔色が変わらなくても、体内に入るアルコールの絶対比は多いわけですから、「これが俺の適量だ」と勝手に決めつけないように。適量の目安は、一般的にビールなら大びん一本、日本酒なら一合、ウイスキーならダブルでグラス一杯、ワインならグラス二、三杯といった程度です。


さらに大切なのは、週に一日か二日は必ず休肝日をつくることです。たとえ少しでも、毎日飲み続けているとアルコール中毒になる可能性がありますし、肝臓への負担も大きくなります。アルコール性の肝障害としては、脂肪肝、アルコール性肝硬変、アルコール性肝炎などが挙げられますが、内臓疾患にかかるようなお酒の飲み方は、当然髪にも悪い影響を与えます。


お酒を飲むこと自体も飲み方によっては問題ですが、その副産物もまた問題です。お酒のおつまみといえば味付けの濃いものや動物性脂肪の多いもの、揚げ物などカロリーの高いものが多いので、注意して選ばないと脂肪のとりすぎやカロリーオーバーになりがちです。


お酒そのものもカロリーが高いもので、アルコール度数が高いものほど、カロリーも高くなります。缶ビール一本が、ご飯一杯分に相当すると考えて、やはりカロリーオーバーに気をつけてください。


ダイエットを意識する人でなくても、脂肪のとりすぎやカロリーオーバーは皮脂腺の増大や活性化を招いて抜け毛の原因になります。喫煙者の場合、お酒を飲むとタバコの本数が増えるのも要注意です。

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