板見教授インタビュー: それぞれに合った治療法を選ぼう Vol.3

2016年4月22日

エビデンスに基づいたガイドラインを活用
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大阪大学 大学院医学研究科 板見 智 教授

男性型脱毛症への療法・対策は、内服用法、外用療法、毛包移植、LED光による育毛、さらにウィッグなど、20年以上前から比べると驚くほど選択肢が増えましたね。


板見氏: お医者さんと相談しながら、自分に適した方法を選択または併用することができるようになり、昔に比べ今の患者さんは大変恵まれていると思います。それぞれの患者さんに合った治療法を見つけるためにも、国際的に認められた研究論文を集め、客観的な視点から評価し、しっかりした診療ガイドラインを策定して、それをエビデンスとして現場の医師に推奨することが必要です。


日本皮膚科学会でも2010年に初の男性型脱毛症心療ガイドラインを策定しました。ガイドラインは数年ごとに改定されますから、現在は推奨度の低い治療法も、エビデンスを積み重ねれば、推奨度は高まっていく可能性があります。




Vol.1 男性ホルモンからの信号が髪の毛の成長をコントロール
Vol.2 薬による治療や自毛移植も、もはや当たり前に
Vol.3 エビデンスに基づいたガイドラインを活用


インタビュー・文/広重 隆樹 撮影/圷 邦信

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